2024-06-29
開店から40年、沖縄と広島を結んできた沖縄料理店「琉平」(広島市東区東蟹屋町)が30日、閉店する。三線(さんしん)など琉球文化を伝え、広島で暮らすウチナーンチュ(沖縄の人)たちが絆を確認する場でもあった。別れを惜しむ客で、連夜にぎわっている。
那覇市出身の平良俊夫さん(82)が、沖縄が本土復帰した1972年12月にオープン。ゴーヤーチャンプルーやラフテーなどが並んだ。食材の7割を現地から取り寄せ、郷愁に駆られる若者を引き寄せた。「出世払いもよくあったよ」。平良さんはほほ笑む。
店に三線を持ち込み演奏していた客が95年、ひろしま三線クラブを結成。広島の愛好者も加わり、現在は約200人に。広島沖縄県人会(約250世帯)の誕生もこの店が舞台だ。
3年前に帯状疱疹(ほうしん)を患った平良さん。体力の衰えで閉店を決意した。20代から通う広島沖縄県人会の中村盛博会長(62)は「広島と沖縄の絆を感じられる場所だった。最後の日まで飲み明かして応援する」。平良さんは今後も県人会顧問として、広島と沖縄を橋渡しする。
ソースは中国新聞
住所 | 広島県広島市東区東蟹屋町12-14 |
アクセス | 広島市電:猿猴橋町駅 |
営業時間 | 18:00~23:00 |
定休日 | 月曜・日曜・祝日 |
HP | |
備考 |