お祭りミュージアムについて
このプロジェクトは、「何故、お祭りと御神輿の中心地・浅草に、お祭り文化に関する資料館やガイドブックがないのだろう?」そんな単純な疑問がきっかけで発足したものです。
お祭りや御神輿の文化を守り伝えて行くためにはどうしたらいいのか。自分には何が出来るだろうかと考えた末、私の本業である布製品に関わることであれば、いくらかの役割を果たすことができるのではないかと思い至りました。
お祭りとは本来、神さまを「お祀り」することから始まっています。時の為政者たちが、天の理を味方に付けるために密やかにおこなってきた神を祈り奉る「祀り」は、いつしか大衆が神に感謝し共に祝う「お祭り」となり、人々の文化として爆発的に広がりました。そして人々は、神職が執り行う形式を大切にしながらも、その時々の流行や世相を反映したお祭り文化を発展させてきました。
そのお祭り文化の大衆性が最もよく現れているのが、お祭りファッションです。御神輿を担ぐための清廉潔白な木綿の晒から始まり、氏子を見分けるための袢天、それら揃いのスタイルに自分なりの「いなせ」を演出するために開発されたはち巻きや帯の意匠をこらした結び方。形式を重んじながらも、個性をファッションとして演出してきたのが大衆のお祭り文化なのです。
お祭りに関わる布物と、布物にまつわる無形の文化を伝承し、全国に伝える情報発信基地をつくること、それが「お祭りミュージアム」プロジェクトです。
とはいえ、この大それたプロジェクトは、東京和晒株式会社という東京下町の繊維メーカーが言い出しっぺとなり、まだ始まったばかりです。「お祭りミュージアム」という常設展示場の設立もこれからの話で、まず取りかかった第一弾が「いなせな浅草っ子のお祭りガイド」であり、今後、DVD制作・販売、期間限定でのミュージアム開設、ホームページの一層の充実等を経て、最終的には常設のミュージアムを浅草にオープンいたしたいと考えております。
「お祭りと御神輿」という東京下町のいなせな心意気を、若い世代や子や孫に伝えていくために、一人でも多くの皆様の知恵やお気持ちをお貸しいただきたいと願っております。ご賛同、ご協力の程お願い申し上げます。
なお、プロジェクト立ち上げには、東京都中小企業振興公社様ならびに東京商工会議所様より多大なるご支援を頂いておりましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。
住所 | 〒111-0034 東京都台東区雷門2-3-5 |
電話番号 | 03-6796-7800 |
アクセス | 浅草雷門から徒歩1分 |
営業時間 | 10:00-18:30 (※開館時間が異なる日もあります。詳しくは下記の開館日時をご覧下さい。) |
定休日 | 不定 |
HP | 浅草お祭りミュージアム |
備考 |