熱々のおでんと季節の鮮魚、たる酒が楽しめた老舗おでん屋「禿(はげ)たん」(松山市大街道2丁目)が31日、63年の歴史に幕を下ろす。2代目店主の土岐光生さん(73)は閉店の理由を「体力の限界」と明かし、常連客からは惜しむ声があがっている。
日本料理店を営んでいた義父の英二さんが、戦後1948年におでん屋を開店。27歳で後を継いだ光生さんは46年間、妻の和佳子さん(73)と2人で店を切り盛りした。「来てくれたお客さんを定休日でがっかりさせたくない」と、正月以外は無休で営業。しかしここ数年は体力が衰え、注文を受けてから出すまでに時間がかかるようになっていた。
閉店を知った常連客が次々とあいさつに訪れ、店内は連日満席に。土岐さんは「毎日無理しすぎだと言われたこともあったが、63年間お客さんに育てられてここまで来られた」と感謝。最終日まで残り数日。変わらぬ味と笑顔で客を出迎え続ける。
ソースは愛媛新聞
住所 | 愛媛県松山市大街道2丁目2-3 |
アクセス | 伊予鉄城南線:大街道 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | なし、1月1日のみ |
HP | |
備考 |